D-FFの特性方程式()を思い出すと, 次のような回路が得られる.
押しボタン式信号機:
状態1: ボタンを待機する状態→0,0
状態2: CPを一つ待機する状態→0,1
状態3: CPを一つ待機して緑を出力する直前の状態→1,0
入力: なし→0, ボタン→1
出力: 赤→0, 緑→1
状態() | 次状態() | 入力() | 出力() |
---|---|---|---|
0,0 | 0,0 | 0 | 0 |
0,0 | 0,1 | 1 | 0 |
0,1 | 1,0 | 0 | 0 |
0,1 | 1,0 | 1 | 0 |
1,0 | 0,0 | 0 | 1 |
1,0 | 0,0 | 1 | 1 |
について:
00 | 01 | 11 | 10 | |
0 | 0 | 1 | - | 0 |
1 | 0 | 1 | - | 0 |
よって,
について:
00 | 01 | 11 | 10 | |
0 | 0 | 0 | - | 0 |
1 | 1 | 0 | - | 0 |
よって,
について:
00 | 01 | 11 | 10 | |
0 | 0 | 0 | - | 1 |
1 | 0 | 0 | - | 1 |
よって,
D-FFの特性方程式()を思い出して実装すると次のような形になる:
今回は簡単のため, 繰り返しは省略
※ある状態でのみ出力1となる系列機械は有限状態オートマトンとも呼ばれる.
入力列\状態 | ||||
---|---|---|---|---|
000 | 111 | 011 | 111 | 011 |
001 | 110 | 010 | 110 | 010 |
010 | 100 | 000 | 100 | 000 |
011 | 100 | 000 | 100 | 000 |
100 | 001 | 001 | 001 | 001 |
101 | 000 | 000 | 000 | 000 |
110 | 000 | 000 | 000 | 000 |
111 | 000 | 000 | 000 | 000 |
: 状態()の集合
: 入力の集合
: 出力の集合
: 遷移関数(ある状態である入力が入った時の次状態)
: 出力関数(ある状態である入力が入った時の出力)
これらの五つ組を系列機械と呼ぶ.
: 状態のときに を入力した後の次状態
: 状態 のときに を入力した際の出力
- ミーリーマシンの出力関数は入力と現状態に依存
集合の要素の列からなる集合をと書くと, は
と拡張される. この関数は次のように働く.
: 状態のときに個の列 を入力した後の最終的な状態
集合の要素の列からなる集合をと書くと, は
と拡張される. この関数は次のように働く.
: 状態 のときに個の列 を入力した際の出力列
タイトル用書式:色反転+中央寄せ